古民家再生ドキュメント(K氏邸)−その5
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外壁を守るオイルステン塗装。何度か塗り重ねていきます。
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建物の内外壁ができあがったら、そろそろ仕上げに入ります。外壁はオイルステン系、内壁には漆喰風にクリーム系の塗料を塗っていきます。奥の12畳の客間は内装ができると、見違えるような空間になりました。いつたくさんのお客さんがきても、充分に対応できる広さです。開口部も3つあるため、明るい室内になっています。
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奥の客間。畳と腰板で、落ち着いた雰囲気を醸し出しています。 |
古材が露出した建物の内部。高級な薪ストーブともマッチしています。 |
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肝心の古材は、どうなったでしょう。奥の和室だけでなく、中心の板の間や土間にも黒光りした柱と梁が露出しており、建物全体に重厚感を与えています。部材をきれいに磨いていくと、このように古材が目を引くのです。それをさらに活かすため、天井には木目の板を貼っていきます。また、重要なのが照明。古材と合うのは和紙のランプシェードで、柔らかな光になります。古材の中に配管してあるので、漏電などの心配も一切排除されています。
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古材にピッタリの照明。柔らかな光が包みます。 |
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洗面所の左がトイレ、右がシャワールーム。水回りを集中させています。 |
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この建物は母屋ではなくゲストルームなので、風呂はシャワールームになっています。その入口に洗面所を設けていますが、暗くならないように北側に窓を設けました。こういうちょっとした工夫が、古民家を再生するときのポイントになります。外観は木目を活かし、外壁と合う焦げ茶色の屋根にしました。施工前は床下から傷みのあった古民家ですが、まるで新築のような美しさです。当社では古民家を活かしたいというお客様のご要望に、今後も応えてまいります。 |
施工を管理した当社・専務の吉田一巳。最終チェックの段階です。
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完成した外観。とても昭和30年代の建物とは思えない美しさです。
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