第2回 福田和久さん・淳(あつし)さんご夫妻のインコ |
広い鳥小屋の中で育つインコたち。緑と青主体の2系統が。
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福田家には自分で手作りした大きな鳥小屋があります。仕切りがあるので空間は2つですが、そこにいるのは鶏だけではありません。7羽の烏骨鶏、2羽のバンタム、1羽のエリマキバトとともに、9羽のインコが棲んでいます。まわりに野鳥も多く、まさに鳥に囲まれた田舎暮らし。晴天の日にお邪魔して、話を聞いてみました。
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●●これはセキセイインコですよね。オス、メスの区別は付くんですか?
夫「だいたいわかるよ。くちばしの上の色が濃いのはオス、薄いのがメス。インコにもいろいろ種類があるんだけど、ここには緑が濃いのと青が濃いのがいるんだ」
●●鳴き声はきれいですか。
夫「それがあんまりきれいじゃない(笑)。ギャーギャーという感じ。朝4時半くらいになるといっせいに鳴くから、外に出るとけっこううるさくてね。鳴き声は季節によっても変わる。ホーホケキョと鳴くウグイスだって産卵期はジャッジャッという感じだから、鳴き声にも意味があるんだろうね」
妻「でも、インコはいつも夫婦でつがいになっている。よく見ると、2羽でお話ししているみたい」 |
インコのベッドになる巣箱。もちろん、福田さんの手作り。
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●●仲がいいんですね。福田さんのところみたい。
妻「とんでもない(笑)。そんなことないです」
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こんなに小さいインコの卵。親が自ら孵化させます。
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●●ペットショップから買ってきたんですか?
夫「いや、地元の人が烏骨鶏をくれるというから出かけたら、インコも持っていけと(笑)。子どもの頃にブンチョウとかジュウシマツを飼っていたから、懐かしくなってね。最初に6羽もらって、2羽の雛が死んで、それから13羽まで自然に増えた。4羽は移住者仲間にあげたの」
●●餌は何をやっているんですか。
夫「アワ、ヒエが入った市販品で、1000円くらいのもの。いま9羽だけど、それで2カ月くらい持つの。鶏と違って何の役にも立たないけど、見た目にきれいだからね。餌と水を取り替えるだけで、あとはほったらかし。でも、烏骨鶏と一緒に菜っぱを突っついているんだ。お互いに平気みたい。雛のうちに親から離して餌付けすると手乗りインコになるらしいけど、私はやったことがない。ちなみに、この地方では「こちる」というけど、烏骨鶏の2羽のメスが卵を7〜8個抱き始めたので、他の仲間と隔離したところ。まもなくヒヨコが見られそうなんだ」
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珍しいエリマキバト。ちょっと神経質です。
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愛犬ムクも家族の一員。すごく人なつっこいです。
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●●こんなに鳥がいっぱいいたらお孫さんが喜ぶでしょう。
妻「小学生の女の子がいちばん喜びますね。インコは止まり木をブランコにして遊んでいるんですよ」
夫「ここは野鳥も多くて、あちこちに巣箱をおいてあるの。ひまわりの種も買わなくちゃならないから大変だけど、ヤマガラやヒヨドリがすぐ近くまでやってくるんだ。定年後にこういう暮らしも楽しいですよ」
●●ありがとうございました。
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ログのベランダに佇む福田さんご夫妻。ここに野鳥もやってきます。
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