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このコーナーでは肩の凝らないシンプルなアウトドア料理をご紹介していきます。田舎暮らしのパーティなどに最適ですが、なかには都会でできるものもあるでしょう。準備する道具も含めてご覧いただきますので、ぜひお試しください。 |
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第3回 3時間で作るスモークチーズ
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棒状のチーズを2つに切り、粒コショウをまぶします。
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燻製を簡単に作ろうと思ったら、既製品を利用するのも1つの手。それがスモークウッドです。木粉を棒状に固めたもので、点火すると線香のように煙が4時間くらい持続します。熱源を必要としないため、冷燻にぴったりです。種類もサクラだけでなく、リンゴやヒッコリーなどがあります。価格はアウトドアショップで1本400円弱。ただ、なぜか夏しか売っていない店が多く、冷燻に最適な冬には手に入りにくいのが困ったところ。燻製の好きな人は、夏にまとめ買いするといいでしょう。
冷燻とは低温の煙でいぶす方法で、燻煙時間も長くなります。魚など生物を使う場合は下処理が必要となり、衛生の観点からも製造は冬に限られます。それを気にしなくていいのがチーズ。今回はこれを燻製にします。棒状のものが最適で、スーパーなら1本350円前後。スモークだと食べやすいので、4本くらい使いたいものです。
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2段の網の上にチーズを並べていきます。
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作り方はまず、1本を包丁で2つに切り、粒コショウのブラックペッパーを均等にまぶしていきます。網は1段でも2段でもかまわないのですが、写真を参考にチーズが載せやすい形を工夫してみてください。スモークウッドはそのまま点火すると早く燃えてしまうので、ノコギリで4分割します(後述するダンボールが大きい場合は不要)。網の下にお菓子の缶のフタをおき、それを井桁に組んでいきます。少しずつチョロチョロ燃やした方が、冷燻には好都合なのです。
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4分割したスモークウッド。井桁に組みます。
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ライターでスモークウッドに点火。前の場所に戻します。 |
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網の上にチーズを並べたら、スモークウッドの1つに点火します。それを缶のフタの上に戻し、直火ではなく間接的に煙がチーズに触れるようにします。あんまり近すぎると温燻になってしまうので、少なくとも10cm以上は離すようにしましょう。 |
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網の上から箱を被せます。窓があると中の様子が見えます。
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あとは上からダンボール箱を被せるだけ。なぜかパソコン本体の箱がすっぽりと収まります。なるべく隙間がないようにしましょう。スモークチーズの場合は必ずしも必要ありませんが、箱には中の様子が見えるように小さな窓を設けたり、温度計を差し込む丸い穴を設けると失敗が少なくなります。箱の中の温度は40度以下に保ちましょう。できあがりまでの時間は3時間が目安。スモークチーズはビールのおつまみにピッタリで、子どものおやつにもなります。野外パーティを開くときは、ぜひメニューの1品に加えてみてください。 |
スライスしたスモークチーズ。スパイスも利いています。
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