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このコーナーでは肩の凝らないシンプルなアウトドア料理をご紹介していきます。田舎暮らしのパーティなどに最適ですが、なかには都会でできるものもあるでしょう。準備する道具も含めてご覧いただきますので、ぜひお試しください。 |
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第2回 豚バラ肉でベーコンを作る
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豚バラ肉のブロックに塩を振り、よく擦り込みます。
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第1回目はフライパンで鳥のもも肉を燻製にしました。今回もそれに似たやり方ですが、主役はお菓子の缶。それも2つ用意します。どの家でもご進物で余っていると思いますが、一斗缶2つでもかまいません。同じ大きさなら丸でもOKですが、四角い缶の方がやりやすいでしょう。それ以外は前回と同様に家庭用のガスコンロ、網、桜の木屑を用意します。本当はフライパンの上に丸いボウルを載せるやり方もあるのですが、燻製は匂いが付くので、専用のボウルを用意しなければなりません。それだと不経済なので、余っているお菓子の缶を使うわけです。
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冷蔵庫で塩を馴染ませます。汁を捨てるのも忘れずに。
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食材は豚バラ肉のブロック。目安は1本500gです。スーパーで手に入りにくいときは、「豚バラのブロック」と精肉店で注文してください。価格は100g当たり50〜100円くらいです。ブロックを買ってきたら肉の5%くらいの塩を振り、手でよく擦り込みます。500gなら25gですから、大さじで2杯弱です。それを皿に載せ、ラップしてから冷蔵庫に入れます。浸透圧で肉から汁が出てきますので、日に何度かそれを捨てます。3日ほど塩を染み込ませればOK。
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これがクッキングの道具。缶は2つ用意します。
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次に、燻製の装置を作ります。といっても実に簡単で、コンロの上に缶、その中にチップ材となる桜の木屑を入れ、上に四角い網を載せます。網の上に先ほどのブロック肉を載せ(肉が大きかったら斜めにおいて)、もう1つの缶を隙間なく被せます。
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網の上にもう1つの缶を載せて着火。肉を燻していきます。
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あとは弱火でゆっくり燻していきます。缶の隙間から煙が出てきますが、やけどしないように注意してください。所要時間は2〜3時間くらい。火から下ろしたら冷まし、そのあと冷蔵庫で保存します。
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完成したベーコン。中はやや赤身が残ります。
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ベーコンは10日〜2週間程度は持ちますが、添加物を入れていないので、なるべく早めに食べてください。食べ方はそのままスライスすればビールのおつまみになりますが、塩分が強いので、調味料の代わりにも使えます。例えば、細かく切って野菜炒めに入れたり、ピザの上に振りかけても美味しくいただけます。おもてなし料理にもなるくらいで、まさかこんなに簡単に作ったとはお客様も思わないはず。それが燻製のいいところです。なお、今回は脂身の多い豚バラ肉でしたが、ロース肉やもも肉を使うとハムになります。 |
野菜炒めに使っても美味しくいただけます。
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