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都路村は中通りの東端に位置しますが、古くから浜通りとの交流があり、言葉にもその影響が出ています。
このコーナーでは、福島県の中・浜通りでよく使われる方言や慣用句を紹介していきます。 |
【第15回】
「オンツァマ」「よめさま」「やや」「ねぎさま」
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標準語でいえば伯父さんですが、男性を卑下する言葉としても使います。つまり、謙譲語でしょうか。縮めて「オンツァ」とも言います。 |
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漢字で書いて嫁様、そう、花嫁さんのことです。女性の身分がうんたら言われますが、この地方ではお嫁さんに様を付けて表現するのです。 |
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赤ん坊のことです。「ややっこ」とも言います。 |
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これは都会の人にはわかりにくいかもしれませんが、神主のことです。祝い事に欠かせない人で、田舎のセレモニーではよく登場します。 |
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--- 以上を踏まえて、会話してみましょう --- |
「おばんかたー」
「あれ、どなたさんだい」
「富岡のオンツァマだあ。あんた英夫の嫁様だべ」
「いやー、失礼しました。家主がネギ様さ行って、留守番たのまれたの」
「そっかあ。そのややっこは、初孫けえ」
「うんだ。めんげえべ」 |
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都路の年越し。ネギ様もいるどお
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