テラス工事ドキュメント(Y氏邸)−その1 (その2はこちら) |
これが設計図。かなり大きなテラスです。
|
庭にテラスがあると、田舎暮らしはより楽しいものになります。夫婦でランチタイムを過ごしたり、ご近所と茶飲み話をしたり、日曜大工の作業場にもなるからです。ただ、Yさんが当社に発注したテラスは約24坪もある広いもの。庭の入口から西側の四角いスペースまであります。これなら大人数のパーティもOK。野外でこういう空間が持てるのですから、羨ましい限りです。 |
|
|
やり方出しをして、ピンコロを運んでいきます。 |
セメントを混ぜているところ。現場で作業します。 |
|
そのテラスにも、基礎は必要です。住宅から出るようにするには高さを調節し、湿度に強いものにしなければなりません。また、水平を確保することも大切です。工事はまず、やり方出しから始まります。これは水平を出すための仮設工事で、地面に木杭を打ち、一定間隔で糸を張っていきます。レベルを使用して基準点を測定し、高さにくるいがないようにするのです。やり方出しの作業は、半日ほどで終了します。 |
|
次に、400mm四方、深さ200mmの四角い穴を3尺(910mm)おきに掘っていきます。土がいっぱい出るので、残土処理も必要になります。ここで用意するのが、俗にピンコロと呼ばれる既製品のコンクリート製束石、そしてモルタルです。モルタルは砂とセメントと水を混ぜたものですが、これを穴の中に50〜100mmほど盛り、その中心にピンコロを設置します。このときピンコロの高さが一定になるよう、やり方の糸が役に立つのです。左官屋さんの仕事になりますが、ピンコロのまわりはコテできれいに整形。その上に土を埋め戻します。さらに、見た目も考えて全体的に山砂をかけていきます。そして、ランマーという機械で土を踏み固めていきます。基礎ができあがったら材木の出番ですが、次回に紹介します。 |
玄関から西側を見たところ。住宅からそのまま広いテラスに出られる設計です。 |
|
|
|
ピンコロを設置しているところ。レベルを一定にするのに技術が必要です。
|
【追加情報】
前回もお伝えしましたが、テラスに使う米松のカンナ仕上げの現場で、おがくずが発生しています。大袋で30袋もあるとか。堆肥やペットの臭い消し、水分吸収などに使えそうです。工務店では自分で運ぶ方にお譲りしたいとのことなので、興味のある方はメールでお問い合わせください。 |
|
|
|