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儀式前の様子。青竹に注連縄を張り、南向きに祭壇を設けます。 |
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4月15日の大安吉日、高橋正さんの建設予定地で地鎮祭が行われました。ご一家は宮城県にお住まいですが、2年前に奥さんの出身地である浪江町津島の広々とした雑木林を購入され、その一角に約20坪のマイホームを建てる計画。「息子がキノコ栽培のアドバイザーをやっていて、宮城の狭い敷地でマイタケ栽培をしています。この家が完成したら土地はいくらでもあるから、思う存分キノコ栽培ができそう。南向きで日当たりも良いし、ここで暮らすのが楽しみです」とご主人が話してくれました。その高橋さん一家のご協力を得て、今回から田舎の家が完成するまでのセレモニーをご紹介していきます。ぜひ皆様も参考にしてください。第1回はその地鎮祭の様子から。
土地の神様である大地主大神(おおとこぬしのおおかみ)と氏神(うじがみ)、地域の神である産土大神(うぶすなのおおかみ)をお迎えして工事の安全を祈願する行事、それが地鎮祭です。建築現場で働く人が怪我せず無事に仕事を終えられるよう、関係者が一堂に会して祈ります。儀式の流れですが、まず建築予定現場の真ん中に盛り土をします。さらに4本の青竹を立て、注連縄を張ります。その中に祭壇を設け、初穂料、塩、水、御神酒、米1升、尾頭付き、野菜3品などを供えます。野菜は土の中にあるものが基本で、この日はニンジン、サツマイモ、ダイコンが登場しました。最初は前方から撮影しましたが、「儀式が始まったら神様が下りてくるので、神主さんより前に出てはいけない」という指示があり、後方に下がりました。
*下の写真は儀式の流れです.左から右の順に進みます(計6枚).
(小さなサムネイル写真をクリックすると下に画像と説明文が表示されます.また、サムネイル写真の左右にある三角矢印をクリックして隠れている写真を表示させてご覧ください) |
祝詞のあとにお祓い。神主さんが四方を回っていきます。 施主の次に吉田が鍬入れ。「えい、えい、えいー」が響きます。
祝詞のあとにお祓い。神主さんが四方を回っていきます。
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儀式は神主さんの祝詞で始まりました。そして、四方でお祓いをしていきます。地鎮祭のやり方は地域によっても異なりますが、今回は笛吹きも行われ、静かな森に美しい音色が響きました。さらに四方で白紙をまき、お祓いを続けていきます。次に、着工始めの儀に移り、施主の高橋さんが「えい、えい、えいー」というご発声で鍬入れ。施工者の当社代表・吉田吉一が、スコップでそれに続きました。鍬入れが終わると、玉串奉奠の儀。施主、棟梁、施工主の順で榊の枝を神前に捧げていきます。最後に、参列者全員が御神酒を頂戴してセレモニーは終了しました。所要時間はほぼ30分。晴れ晴れとした高橋さん一家の表情が印象的でした。これから敷地がどう変わっていくのか、取材する側も楽しみです。
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前列3人が高橋さん一家。右端が代表の吉田、左から2番目が専務で設計士の吉田一巳、中央が神主さん、右から2番目が棟梁の渡辺さん。 |
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