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川内村の商店街。1日4〜5往復のバス便も通っています。 |
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川内村は都路と同様、移住者の数が約60世帯に達しています。昔から田舎暮らしを楽しむ人が多い地域です。福島県双葉郡の中西部に位置し、東は富岡町・楢葉町、西は田村市滝根町、南はいわき市、そして北は田村市都路町・双葉郡大熊町に接しています。阿武隈山系の最高峰・大滝根山(1193m)を望める場所が多く、農村部は約300〜600mに位置しています。テレビの天気予報でたびたび県内の最低気温を記録することでも知られており、川内=寒いところというイメージを持った福島県人が少なくありません。内陸部に位置するため放射冷却で気温が下がることは事実なのですが、「川沿いで観測しているからではないか」と話す地元の人もいます。人口は約3300人で都路とほぼ同じ。ロマンチック街道で有名になった国道399号線が南北に延びています。大型施設「かわうちの湯」は土日になると周辺市町村から人が集まり、大勢の客で賑わいます。
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国道399号線沿いの「ヤマザキショップ」。コンビニはもう1軒あります。
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その山村の買い物事情ですが、中心部の商店街に個人商店が点在しています。農協や郵便局、旅館などもあり、バス便も通っています。日用品を買ったり、生活のインフラは整っていますが、周辺町村と比べて人影は少ないような気がします。ただ、川内村がユニークなのはコンビニが2軒もあること。温泉の前にある「モンペリ」と大型チェーンの「ヤマザキショップ」です。都路には1軒もありませんから、不思議な感じがします。コンビニなので安売り店ではありませんが、雑誌やお弁当などをいつでも買えるのが魅力。2軒とも中心部に近いところにあります。
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100円市が人気の「スーパーセンター富岡店」。この前に病院もあります。
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村は北部の上川内と南部の下川内に分かれており、上川内では隣接する常葉町の商店街へ出かける人もいます。しかし、双葉郡にある川内村は浜との結びつきが強く、多くの村民が浜通りの富岡町へ足を延ばしています。一部は国道399号線と重なっていますが、村の中心を通る県道36号線(小野・富岡線)を東へ進むと、途中からトンネル続きの立派な幹線になります。約20kmで平野部に出て、県道脇に常磐自動車道の終点・常磐冨岡インターが見えます。さらに3km進むと天然温泉とプールを備えた「リフレ富岡」があり、右折して約1,5km先の交差点を左折して坂を下ると富岡町の商店街に出ます。そこには浜通りにチェーン展開する藤越の「スーパーセンター」があり、100円市などで人気を得ています。また、国道6号線には複合商業施設「tom−とむ」があり、昨年リニューアルしてヨークベニマル、ヨークベニマル衣料館、ケンタッキーフライドチキン、マクドナルドハンバーガーなどを中核とするショッピングセンターに生まれ変わりました。川内の中心部からは約28kmです。一般的な食料、雑貨、衣料などはこの2店で手に入ります。
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「tom−とむ」の店内。ランドセルから右奥の大型スーパーまで何でも揃います。
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