巨石が宙に浮いたように見える「古代亀石」。隠れた名所かも
|
都路町岩井沢地区の国道288号線沿いに最近、「古代亀石」という看板が現れました。矢印に沿って進むと、国道から4kmほど離れた谷間に見事な巨石が。近くの案内板によると高さ10.7m、周囲50.5mといいますから、家なら2階建て80坪くらいの大きさでしょうか。重量は2800トンもあるそうです。まさに巨石と呼ぶにふさわしい物体で、その脇に流れる滝が涼を誘っています。この亀の甲羅に似た巨石は、昔から信仰の対象になっており、石の上部に天狗が降りた足跡もあるのだとか。それはともかく、「亀は万年」にあやかった住民の祈りが聞こえてきそうです。近くを通った際は、ぜひ訪ねてみてください。
|
清流が流れる高瀬川の上流。近くに行司ヶ滝が
|
さて、福島県は2日、ようやく梅雨明けしました。この日は県内各地で30度を超える晴天に恵まれ、遅い夏を実感。平年よりも10日遅い梅雨明けで、まさに待ちに待ったという感じです。今年は春から日照不足、そして夏は長雨が続き、この地方でも7月21日に炬燵に入るほどの異常気象に見舞われました。梅雨前線が停滞したためで、そこへ暖かく湿った空気が流れて広範囲に大雨をもたらしたのです。福島県ではこれといった災害はありませんでしたが、長野、京都、島根などで死者が出るなど、河川の決壊や土砂崩れによる被害が出ました。作況への影響も懸念されるところですが、8月に入って天気が回復してきたので、好転するものと期待しています。都路の奥地に流れる高瀬川上流では現在、涼しい風が吹いています。
|
阿武隈山系では暑くても扇風機を使うくらいです
|
阿武隈山系への移住希望者は冬だけでなく、夏の気象条件について気にされる方もいます。都路は標高300〜600mくらいなので、軽井沢ほど涼しくはありません。場所によりますが、夏場に30度を超える日もあります。それでもクーラーを付ける家はほとんどなく、昼間に扇風機を回すくらい。都会ほど湿度が高くないからです。夕方になれば涼しさが戻るので、寝苦しさを感じることもありません。そこがコンクリートジャングルの都会と大きく違うところでしょう。冬は浜通りより2、3度低い地域ですが、逆に夏はそれだけ過ごしやすくなります。なお、近年は室温差の少ない高気密・高断熱住宅を選ぶ移住者も多く、その場合は夏でも20度前後の室温を保てます。(Y) |