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都路在住の田舎暮らしライター・山本一典氏の新作が、全国書店で発売開始となりました。タイトルは『夫婦いっしょに田舎暮らしを実現する本』(洋泉社/1785円)。田舎暮らしの世界では昔から<夫が夢中・妻が無関心>という傾向が指摘されてきましたが、それに真正面から向き合った本です。著者自身も妻の反対を経験しており、いろんなケースを紹介することで解決のヒントを提示しています。このテーマに丸ごと1冊取り組んだ例はなく、田舎暮らし業界でも評判になっています。夫婦の合意の問題だけでなく、田舎暮らしの障害になりやすい不便、寒さ、医療過疎、虫嫌いなどについても対策を述べているので、田舎暮らしの入口で悩んでいる方はぜひ、書店またはネット<ここをクリック>でご購読ください。 |
『夫婦いっしょに田舎暮らしを実現する本』では移住の障害と解決法を明らかに |
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袋に入れて回される回覧板。地域情報の重要な伝達手段です
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さて、今回は回覧板で何がわかるか、というテーマです。年輩の方なら、こんな歌詞を覚えているはず。「とんとんとんからりと隣組 格子をあければ顔なじみ 回してちょうだい回覧板 知らせられたり知らせたり」。そう、回覧板は第二次大戦中の隣組制度に伴って普及したもので、当時は軍事体制の上意下達を目的にしていました。 |
見るだけの資料。就職情報などもあります
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戦後は行政の通達や連絡事項を伝える目的で存続しており、地域社会では重要な伝達手段になっています。月2〜3回程度ですが、区を構成する最小単位の班で回されます。その中身ですが、大まかに2種類に分かれます。1つは募集などの伝達で、これは見るだけです。最近、都路で回ってきたのは臨時職員募集と就職支援セミナーの告知。関心がある人はメモを取ることになります。また、堰普請や花いっぱい運動など共同作業に関する情報も伝えられます。
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戸別にもらえる資料。回覧板から抜き取ります
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もう1つは県や行政機関、議会などの広報紙で、こちらは各世帯が1部ずつ受け取れるようになっています。都路で最近、回ってきたのは電力に関するもの、県政広報、都路行政局お知らせ版、家庭ごみの分け方と出し方について。とくに終わりの2つは重要で、お知らせ版では6月に児童検診や植樹祭があること(公民館の行事日程などもわかります)、家庭ごみについては分別の徹底を図ること、などが記されています。こういう地域の情報は個々の暮らしに関わるものですから、しっかりと目を通しておく必要があります。たまに「回覧板はいらない」と地域情報を無視する移住者もいますが、ごみの問題などは知らないで済む問題ではありません。これから田舎をめざす方にも、その重要性を理解してもらいたいと思います。(Y) |