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都路林産開発
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福島県田村市都路町古道字芹が沢63−7
TEL0247−75−3333 
FAX0247−75−2808



 

 


-あははおほほの田舎暮らしを始めるために-

No.46 2004年12月27日

阿武隈山系で使われている暖房(その1)


26日午後3時現在の都路村中心部。雪のかけらもありません。

 今年は紛れもなく暖冬です。朝はさすがに0度前後になるものの、昼間で7度前後ありますから、例年より5度くらい高めでしょうか。26日は久しぶりに白いものがちらつきましたが、昼前には融けてしまいました。雪は今冬でまだ2回目。それだけ過ごしやすいことは確かなのですが、良いことばかりでもありません。冬野菜の定番・白菜が丸まらずに腐ったり、収穫しても寒暖差が小さいため充分な甘みが出ないのです。中長期的には地球温暖化が進みつつあり、都市部では真夏日の増加が予想されていますが、寒冷地でも徐々に影響は出てきそうです。
 予定を変更して、このコーナーでは3回に分けて阿武隈山系で使われている暖房について取りあげます。最近、「その地域は寒くないのか」という質問が増えているからです。
また、「広い土地がほしいけど寒さは避けたい、だから浜通りで安い土地を」という問い合わせもよくいただきます。しかし、それは都会で人混みのない空間、山村でコンビニなどの利便性を求めるのと同様、矛盾した望みです。山間部では好天時の早朝に気温が下がる、放射冷却という現象があります。雲があれば地上の熱を吸収し、地表へ返すのですが、宇宙空間に逃げてしまうのです。阿武隈山系では強い風が吹かないので、余計に気温が下がりやすくなります。その寒暖差のお陰で美味しい野菜ができるのですが、もちろん寒さに対する対策は必要です。


囲炉裏を改造したと思われる掘り炬燵。構造はこうなっています。


人気の省エネダクト。伸びる・曲げるが自由で、長さは4mほど。

 ご存じの通り、昔の農家は居間に囲炉裏を設けて、そこで薪を燃やしていました。大黒柱や梁が真っ黒なのは、そのためです。このやり方は火力が強いため温かく、調理などもできたのですが、薪の調達が容易でありません。茅葺き屋根が減って煙出しも難しくなったので、30年くらい前から掘り炬燵に切り替わりました。古い家ではいまでも使っていますが、炭焼きの減少に伴いエネルギーを炭から電気に代えるケースが増加。電気は直火の温かさにはとうていかなわないので、昔よりも寒く感じるようになりました。
そこで、掘り炬燵とともに石油ファンヒーターを兼用する農家が多いのですが、温風は屋根の方に逃げてしまいがち。それを補うため、ファンヒーターの温風を炬燵の中へ送り込む「省エネダクト」が2000円弱で市販されています。それでも完全ではありませんが、炬燵では家族・友人のコミュニケーションが図れますし、頭寒足熱で健康的です。寒さが苦手という人にはお勧めしませんが、地元の多くはこれで生活しているのです。(Y)
 

次回は「阿武隈山系で使われている暖房(その2)」というお話
 

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