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-あははおほほの田舎暮らしを始めるために-
No.41
2004年6月7日
田舎暮らしの排水方法
炎天下のソフトボール大会。みんな燃えました
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先日、2年ぶりに都路村行政区対抗ソフトボール大会が開かれました。昨年は長雨が続き、2度の延期のまま中止になってしまったのです。今年も予報は雨でしたが、運よく外れてピーカン晴れ。何と32度という真夏並みの暑さになり、久しぶりの戦いに16チームが燃えに燃えました。大会は村民の健康増進を目的にしており、9人のメンバーは20代1人・30代4人・40代3人・50代1人で構成するのが決まり。若者が多い集落ほど有利とは限らないのが、この大会の面白いところです。 |
その夜は村中、反省会と称する酒宴で盛り上がりました。これも地域住民の親睦を深めるのに役立っています。 |
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さて、今回のテーマは排水です。当社にはよく「自然を汚したくないけど、どんな排水がいいですか」という問い合わせがあります。農村では台所・風呂の雑排水は河川への放流または地下浸透、トイレは汲み取りというのが昔からの慣習でした。化学洗剤を使わない時代は、これでも問題なかったのです。その後、屎尿を処理する単独浄化槽でトイレを水洗化する農家も増えましたが、単独浄化槽は処理能力に問題があるため製造中止になっています。 |
汚水を処理する合併浄化槽。トイレも水洗になります
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新築に際して10年ほど前から普及してきたのが合併浄化槽。これは雑排水と屎尿を同時に処理するもので、価格も手頃になってきました。定価は一般家庭用の5人槽で70万円弱ですが、半額くらいで入手できます。工事費もそれと同じくらいかかりますので、コストは70万円弱ですが、その設置に対して半額程度の助成金を出す自治体が少なくありません。大熊町のように全額を支給する例外もあります。 |
定住する場合は排水路の設置も必要になってきます
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つまり、自己負担は町村により0−40万円程度ということになります。自治体によって予算が決まっているので、申請が年度末に近くなると次年度に持ち越しとなる可能性もあります。
上記の助成を受けるには2つの条件があります。1つは住民票を移して定住すること、もう1つは浄化槽の処理水を放流する排水路を設けること。つまり、別荘利用の人には適用されないので、自己負担は70万円弱となります。別荘を建てる山奥には一般に排水路が整備されていないのですが、合併浄化槽を使っても有機物が残るため、処理水の扱いが問題になります。 |
そこで登場するのが土壌浄化法の毛管浸潤トレンチ。詳しくは下のURLなどで紹介されていますが、敷地内で汚水を処理するシステムです。
http://www.matsuo.gr.jp/dobokugijutu/ECOTOILE%5Ckaisetusyo.html
当社でも施工は可能で、費用は15万円くらいです。合併浄化槽の処理水を二次処理できるため自然に優しく、別荘利用の約4割の人が合併浄化槽+土壌浄化法の施工を希望されます。新築予定の方は参考になさってください。(Y) |
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次回は「阿武隈山系の通学事情」というお話
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