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-あははおほほの田舎暮らしを始めるために-
No.38
2003年12月29日
物件の価格を決める要因(前編)
25日のクリスマス、都路村出身の歌手・南礼子さんが東京から里帰りしてディナーショーを行いました。会場となったのは中心部に近い料理屋の「浪花屋」。実はここの店主の妹さんなのです。加藤登紀子さんに似た抜群の歌唱力に酔いしれ、気さくな雰囲気の中でカラオケ大会へと移行していきました。山村でいつもと違うクリスマスを楽しめたのも、本村出身者にこういう素晴らしい歌手がいたからこそ。礼子さんが東京で更なる飛躍をするよう、本村からもエールを送り続けたいと思います。 |
持ち歌「父さんのララバイ」を熱唱する南礼子さん
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東京といえば、都心におけるテロの危険性が取りざたされています。そういう背景もあって、田舎暮らしに対する関心はますます高まってきました。当社にも「安心して暮らせる場所を提供してほしい」「自給自足ができる土地を世話してほしい」といったメールが増えています。田舎は必ずしも都会と別世界ではないのですが、本人が前向きに自分の生き方を追求していくならば、それに近いライフスタイルを実現することは可能です。ただ、ある程度の自己資金は必要ですし、地域社会のルールを守る必要もあります。田舎の門戸はいつでも開いていますので、いま条件が整わない人は焦らずに準備期間を設けていただければと思います。
ところで、阿武隈山系をめざす人の大多数は広くて安い土地を希望されます。確かに北関東や中部圏と比べても相場は低く、反いくらの土地が手に入るのも都会の人にとっては魅力でしょう。ただ、なかには「阿武隈山系なら反50万円以下でなければ高すぎる」とか「1000万円以下の中古物件が出るはずだ」などと決めてかかる人がいるのです。 |
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都路でも地価は安くない役場付近。これは早朝の排水路清掃の作業風景 |
土地価格は斜面の向きや角度などでまったく違ってきますし、同じ地域でも場所によって評価が変わります。例えば、都路村の中心部では坪8万円の売買実例だってあるのです。その近隣地主が坪1、2万円程度で土地を手放さないことは言うまでもありません。また、物件価格は売主の事情によっても左右されます。やむを得なく田舎暮らしを継続できなくなった移住者・別荘利用者に仲介を依頼された場合、あそこも工事した、これだけお金がかかったと言われるケースが意外に多いのです。 |
当社から適正価格はこれくらいという説明はするのですが、必ずしも聞き入れてもらえません。売主によっては価格交渉も可能ですが、仲介物件にはそういう背景があることもご理解いただければと思います。
まもなく大晦日。よいお年を(Y)
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次回は「物件の価格を決める要因(後編)」
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