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-あははおほほの田舎暮らしを始めるために-
No.28
2003年2月24日
ボーリング工事の内容と費用
熱戦が繰り広げられたインディアカ大会 |
都路村では村民の健康増進を図るため、家庭バレーや村民体育祭、ソフトボール大会などのスポーツ行事が定期的に催されています。そのニューバージョンとして、2月に第1回行政区対抗インディアカ大会が開かれました。これはドイツで盛んになったスポーツで、ネットを張ってスパイク・トスするところはバレーにそっくりですが、球ではなく羽の付いたスポンジを手のひらで打ち合います。男女各2名の1チーム4名で編成しますが、バレーよりコートが狭いため中高年でも動きやすく、おらがチームのため真剣勝負になります。そのあとは集落ごとに反省会と称する飲み会で親睦を深めるのが通例。この日は老若男女が心地よい汗をかき、美味しいビールで喉を潤しました。 |
さて、今回はボーリングの話をします。地下水の豊富な阿武隈山系では飲料水を井戸に依存する家庭が多く、そのニーズに応えて当社もボーリング部門を設けています。ボーリングといえば、高い櫓を組んで鉄管を下ろしていく風景を想像する人が多いかもしれません。これをロータリー工法といい、先端のビット(削り輪)を毎分数十回転させながら掘削します。掘削穴をベントナイトと呼ぶ粘液で固めるため深く掘り進むことが可能で、深さ1000m前後の温泉ボーリングもできます。浜通りのように粘土層が多い地域で向く工法ですが、深く掘るため費用がかさみがち。当社の価格目安は深さ100mで1m当たり2万3000円、200mで2万5000円です。
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地下水が出たところ。このあとストレーナー(集水管)・VP管、ポンプを埋設します
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当社はロータリー工法ではなく、おもにエアハンマー工法を採用しています。これは
ハンマーを毎分1000〜2000回転させながらコンプレッサーによるエアの力で掘
削する工法で、阿武隈山系のような岩盤の多い地域で威力を発揮します。深さ約250
mが限度ですが、標準工事は深さ40m・工期は掘り始めから管内を洗浄して飲める状
態にするまで約1週間。「深さ8m以上で大腸菌はなくなりますが、上水が入らない2
5m以上の水が良質です。価格は1m当たり2万円+ポンプ代25万円の計約100万
円ですが、水が出ない場合はもう1本を無料で保証しています」とボーリング担当の郡
司。ユンボを使ってもっと浅い地下水を取水するケースもありますが、それができる土
地は限られています。(Y)
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次回は「冬に活動する林業という仕事」というお話
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