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都路林産開発
〒963−4701
福島県田村市都路町古道字芹が沢63−7
TEL0247−75−3333 
FAX0247−75−2808



 

 


-あははおほほの田舎暮らしを始めるために-

No.19 2002年10月7日

物件になるのは10件に1〜2件
 都路村で先日、大家普請(おおやぶしん)の上棟式がありました。この地域には古くから老夫婦が別場所に住む隠居制度があるのですが、大家普請とはその隠居家ではなく、家長夫婦とその子どもが住む主家の建築を指すもの。しかし、大家族制が崩れた現在では単に柱や梁が太くて大きな家の建築を大家普請と呼ぶことがあります。今回の大家普請も稀に見る豪邸で、上棟式だけで100人以上の人たちがお祝いに駆けつけました。餅撒き・儀式のあとは大宴会となり、「おらが家」の自慢話にも花が咲きます。地元の住宅を見て「あんな大きな建物が必要なんですか」と都会の人によく聞かれますが、それこそ100年に一度の大家を披露するのですから、多少の見栄はあってしかるべきでしょう。それが大工の技術や地域の伝統を継承することにもなるのです。 上棟式では餅だけでなく小銭や商品引換券なども蒔きます
 
 前回、このコーナーでお伝えした「田舎暮らしの本」の広告ですが、思わぬ反響がありました。専門誌の読者はインターネットをやっていない人が多いのではと予想していたのですが、「息子にHPを見せてもらいました」と電話をくれた人もいます。専門誌の影響力にはとても及びませんが、自分たちの活動内容や主張を広く伝えるためにHPなどの自社媒体は必要です。田舎暮らし業界ではこの流れがますます加速するでしょう。

空家が出たら即、物件になるというものでもありません
 自社媒体に対する問い合わせが増えてくると、「海まで30分以内にある沢沿いの雑木林がほしい」「すぐに農業ができる7反歩以上の畑がほしい」といった具体的なニーズに接することになります。私たちもそれに応えるべく努力していますが、物件の開拓は一般の人が考えているほど簡単ではありません。良い土地だから譲らないかと当方から話しかければ、仮に手放してもバブル時代の相場が復活してしまいます。逆に売りたいという土地建物を見ても、日当たりが極端に悪かったり、権利関係が極端に複雑だったり、希望価格が相場とかけ離れていたり、なかには法的に家が建たない土地などもあります。それでも一度は現地を見るのが相談を受けた地元業者としての礼儀であり、結果的に無駄骨を折る(方言では「ひまだれこく」と言う)ことが少なくありません。実際、物件として紹介できるのは10カ所見て1つか2つくらいです。ブローカー任せになりがちな都会の業者に比べて情報量は格段に劣りますが、農村の地元業者にはそれなりの苦労もあるのです。(Y)

次回は「沢付きの土地を買うための条件」というお話

 

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