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都路林産開発
〒963−4701
福島県田村市都路町古道字芹が沢63−7
TEL0247−75−3333 
FAX0247−75−2808



 

 


-あははおほほの田舎暮らしを始めるために-

No.17 2002年8月26日

物件の詳しい住所を教えない理由

前年のお盆以降に物故者が出た家のお盆を、この地方では「新盆(にいぼん)」と言います。新盆の家では盆棚を飾り、杉の梢の葉を残した高灯籠を庭先に高く立て、死者が迷わずに帰ってこられるようにします。
また、前年に葬式に参列した人は「新盆回り」と言って、新盆の家を焼香して回ります。福島の農村ではこうして先祖や死者とのつながりを意識し、脈々と歴史を継承していきます。

新盆の家の高灯籠。先祖も安心して帰ってこられます

 お盆の始まりを七日盆と言いますが、この日は多くの家で墓掃除をします。また、集落の輪番制で寺から墓地までの草刈りも行われてきました。村の財政難ということもあり、今年は集落単位で村道の道端の草刈りも実施。各家1名の男女が草刈り機や鎌を手に、早朝5時から共同作業で汗を流しました。こうした奉仕活動の様子については以前にも本コーナーでお伝えしましたが、農村では地域住民が結束して環境を守っているのです。
 田舎物件はそういう地域社会から出てきます。たまに「自分だけで物件を見に行きたいから正確な住所と地図を送って」という問い合わせが来るのですが、当社では原則としてお断りしています。先祖伝来の土地建物を手放す人は、農業の規模拡大で失敗した、子どもの結婚資金が足りないなど何らかの事情を抱えており、不動産売却の事実をご近所に隠しておきたい人もいます。それを見知らぬ都会人が聞き回ると、地域社会では大きな噂になってしまうのです。


お盆前の奉仕活動で村道の道端もきれいになりました


農村内部の売地に案内看板なんか立てられません
(写真は1570坪で580万円の浪江町の売地)

 物件の詳しい住所を教えない理由はほかにもあります。売家の場合は写真で物件の特定がある程度可能ですが、田畑や山林などの売地は周辺も似たような環境なので、地図があっても見間違う可能性が高いのです。まして境界の特定は不可能です。西日本では田舎の売地に看板を立てる業者もいると聞きましたが、地域社会で事業をやらせていただいている地元業者の私たちには信じられない話です。誰にも邪魔されずに物件を見たいという都会の人の気持ちもわかりますが、田舎物件は別荘分譲地のようなただの商品ではない、ということをご理解いただきたいと思います。(Y)

次回は「飛び込みのお客さまに対応できないケースとは」というお話

 

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