No.6
2002年1月28日
冬は物件見学のベストシーズン
写真-枝に刺された色とりどりの団子。都路の小正月の風物詩である。
1月14日の小正月、都路村のあちこちの農家で「団子さし」が行われました。
これは米の粉を玉団子にしてゆで、枝に刺して部屋中に飾るもの。稲が実った姿を模したものですが、赤、黄、緑、白と団子の色がカラフルで、手伝いにきていた移住者の人たちも大喜びです。団子は次第に乾いて割れてきますが、ぱらぱらと落ちるほど豊作になると言われています。これを20日にもぎ取り、昔は囲炉裏の灰の中で、今は普通に焼いたり揚げたりして食べます。秋の豊作を祈る行事が、今もこうして受け継がれているのです。
「こちらは山間部で雪が積もっています。寒むかぁーですね。都路村もさぞや寒いことでしょう」と九州の知人からメールが来ました。ところがどっこい、都路は雨で雪がすっかり融けてしまったのです。北海道の友人からも「雨で道路はびしゃびしゃ。気温も8度と3月下旬並み」という連絡がありました。どうやら今年は東日本で暖冬、西日本で寒波という状況になっているみたいです。ただ、都路も27日にみぞれ混じりの天気となり、少し雪が戻ってきました。それでも、まだ土の露出のほうが目立っています。
写真-冬は同じ集落でも雪のある場所とない場所が歴然としている。
昨冬は例外的に雪が多く、2月初旬で30cmくらい積もっていたと記憶しています。
冬の積雪量や気温は都会の人からよく聞かれる質問ですが、その年によっても違うので、正確に伝えるのは簡単ではありません。やはり現地に足を運び、自分で体験してもらうのがいちばんです。
実際、冬くらい物件の気象条件がわかる季節もないのです。ここに掲載した写真は雪が融ける前に撮影したものですが、雪のある場所と融けている場所がはっきり区別できます。同じ西向きの山でも、場所によって違いが鮮明に出てくるのです。これは土地の向きだけでなく、周囲の山の位置、光の反射状況などが関係しているものと思われます。単純に方位にこだわるよりも、こちらのほうが一目瞭然で正確です。
また、冬は渇水期で沢の様子を知るにもいい季節です。暖かい日に田舎物件を見学するのも悪くはありませんが、ピクニック気分で土地選びをすると判断を誤る可能性があります。いちばん厳しい季節に行動する、これも賢い田舎物件の選び方と言えるでしょう。(Y)
次回は「物件以外にかかるプラスαの費用」というお話
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