No.5
2002年新春(1月7日)
中通りと浜通りの違い
写真:民家の玄関に飾られた手作りの門松。竹と梅も添えられ、松竹梅で縁起がいい。
あけましておめでとうございます。田舎暮らしを始めた方、今年こそ始めようと計画されている方が「あははおほほ」と笑いながら1年を過ごせるよう、当社も微力を尽くして参ります。このホームページともども、今年もよろしくお願いいたします。
テレビの報道では、名古屋に41年ぶりの大雪が降ったとか。日本の雪は日本海を流れる湿潤な対馬海流と関係があるわけですが、シベリアから大きな寒気団が流れ込むと山岳地帯を突破して太平洋側にも雪をもたらします。ただ、めったに起きない現象なので、東京や名古屋、大阪の人は雪を見るだけでたまげてしまうみたいですね。
当社には「雪はどれくらい積もりますか」というメールも数多く寄せられます。
県西の会津と混同しているのか、「何m積もりますか」とか「かんじきは必要ですか」なんていう人もいました。
1月7日現在、都路の積雪量は5cmくらいです。ちなみに、湖がある県央の猪苗代町では1月4日から24時間で55cmの降雪を記録し、積雪量は114cm。その先の会津でも大雪が降っています。
同じ福島県でもこれほど差があるのです。都路村でも春先にドカンと降ることはあるのですが、地元では「春雪と女の腕まくりにはたまげんな」と言います。どちらもすぐ消えておさまるから驚くな、という意味です。
都路村は中通りの東端に位置し、標高は400〜600m前後。雪は東京よりちょっと多い程度ですが、冬の早朝は放射冷却で−10℃前後を記録する日もあります。
反(=300坪)当たり100万円以下の安い売地は、都路村、川内村、葛尾村、常葉町、浪江町西部の津島地区など阿武隈山系から出てきます。雑木林が多く、井戸で清冽な地下水も得やすい地域です。
当社では海に近い浜通り(大熊町・浪江町東部・小高町・広野町など)の物件も扱っており、雪は降ってもすぐ融ける地域です。常磐線が通り、利便性も中通りよりはるかに恵まれています。ただし、都市計画区域内の物件がほとんどで、建築には幅4m以上の接道義務が発生します。土地相場も高く、田舎物件でも反150万円から坪3万円くらい。取水条件も中通りよりかなり劣ります。福島県東部の田舎物件選びはここが大きな分岐点になりますので、迷っている方はまず中通り・浜通りのどちらかに絞ってください。(Y)
写真:浜通りにある浪江町の請戸海水浴場へは、都路から車で約35分
次回は「冬は物件見学のベストシーズン」というお話
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