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都路林産開発
〒963−4701
福島県田村市都路町古道字芹が沢63−7
TEL0247−75−3333 
FAX0247−75−2808



 

 

当社のテリトリーは福島県東部の田村郡を中心に、双葉・相場・安達の各郡にまたがっています。このコーナーでは有名・無名を問わず、一見の価値がある見どころ ・食べどころを紹介します。

【第17回】あづま食堂の蕎麦(葛尾村)
 


あづま食堂の天ざる蕎麦。山菜の天ぷらがつきます!
 

 田舎料理の定番といえば蕎麦。阿武隈山系を訪れたお客さんにもよく「美味しい蕎麦屋はどこですか」と聞かれます。しかし、その答えが意外に難しい。阿武隈山系にも昔からの店、現代風の凝った店が点在しているのですが、見た目ほど蕎麦の香りがしなかったり、値段が驚くほど高かったりと、一押しの店がなかなか見当たらないのです。残念ながら、蕎麦の名店が多い会津にはかないません。それでも(現段階における中間報告ということになるかもしれませんが)ユニークな店がいくつかあるので、このコーナーでは2回にわたってご紹介します。
 1回目は素朴な店を代表して、葛尾村の中心部にある「あづま食堂」。食堂ですから他のメニューもあるのですが(とくに評判がいいのはカツ丼と味噌ラーメン)、地元では手打ち蕎麦の店として有名です。といっても大昔からやっているわけではなく、今から8年ほど前に葛尾村が国の中山間地域整備事業を活用して蕎麦の作付を奨励したのがキッカケ。阿武隈山系は標高400〜600m前後と高地にあるため蕎麦栽培に適しており、当初は休耕田や遊休農地を利用して12町歩もの蕎麦畑が作られたほど。まさに地域あげての取り組みでした。それを地元の1品にしようと努力したのが、60代の東海林夫妻と息子の秀勝さん。秀勝さんは現在、東京で料理人をしているそうですが、一時Uターンして両親とともに100%蕎麦粉の手打ち蕎麦を「あづま食堂」の看板メニューに仕上げました。


阿武隈山系の蕎麦畑。高地に白い花を咲かせます

 お勧めは900円の天ざる蕎麦。手打ちなので麺は不揃いですが、やや細めなのが特徴。量も多く、大人も普通盛りで満足できます。色は黒すぎず白すぎず、いわゆる田舎蕎麦よりはやや繊細な感じです。のどごしが良く、するすると胃袋に収まります。ツユももちろん自家製で、蕎麦の香りを邪魔しないさっぱりとした味覚です。さらに嬉しいのが、タラノメの天ぷらがつくこと。季節に関係なく、一年中食べられるのだとか。


場所は葛尾村の中心部。この看板が目印です

それにしても都路村の北隣に位置する葛尾村は豆腐といい、刺身といい、おいしい食べ物がいっぱい(【第7回】石井食堂の刺身と吉田豆腐店の豆腐もご覧ください)。人口が2000人もない小さな村ですが、数年前までは交通事故死0の日本記録を伸ばしていましたし、人柄も温厚で実に魅力的な地域です。ちなみに、68歳になる当社の営業マン・松本昭徳も葛尾村の住民です。
 


 

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