当社のテリトリーは福島県東部の田村郡を中心に、双葉・相場・安達の各郡にまたがっています。このコーナーでは有名・無名を問わず、一見の価値がある見どころ
・食べどころを紹介します。
【第7回】石井食堂の刺身と吉田豆腐店の豆腐(葛尾村)
石井食堂の刺身。新鮮でボリュームたっぷりです
私たちがよく口にする食材の1つに、太平洋の鰹があります。6〜8月頃に黒潮に乗って北海道沖まで北上し、その後は脂をたっぷりのせた戻り鰹となって帰ってきます。そのとろけるような美味さは、まさに筆舌に尽くし難しです。
都会の人はよく「いまはこんな山の中でも美味しい刺身が食べられるんですね」と感心しますが、鰹の刺身は車のない時代にも食べられていました。昔は浪江町の請戸港から魚売りが天秤棒で売り歩き、買った鰹は涼しい井戸の中に吊り下げて保存したのです。
鰹の刺身は阿武隈山系のスーパーや魚屋で売っていますが、周辺町村の住民を驚かせているのが葛尾村の中心部にある石井食堂の刺身。ここは食堂兼食料品店になっており、刺身の持ち帰りもできます。定価は1皿1000円(消費税別)で、鰹・マグロの赤身と中トロ・イカなど6〜7種類の新鮮な刺身が盛られています。ラップをかけているため一見すると大したことなさそうですが、1切れ1切れが大きく大人3人で囲んでも余るほどボリューム満点。ちなみに、食堂の豚汁や焼きそばもたまげるほど量があります。
吉田豆腐店の豆腐。ティッシュの箱と比べられるほどの大きさです
水の美味しい阿武隈山系では、豆腐も自慢です。特に葛尾(かつらお)村の吉田豆腐店の豆腐は、1丁が約10cm角と普通の豆腐の2倍くらいの大きさ(1丁160円)。堅くてしっかりとした豆腐で、冷や奴で食べると大豆のほのかな甘みが口一杯に広がります。地元の大豆と五十人山の湧き水を使うという木綿豆腐は店で直売しているほか、前記の石井食堂でも売っています。都路村にもアオバタ豆などを使った美味しい豆腐店がありますが、石井食堂の刺身と吉田豆腐店の豆腐をいつでも食べられる葛尾村の人にちょっぴりうらやましさを感じています。
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