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当社のテリトリーは福島県東部の田村郡を中心に、双葉・相場・安達の各郡にまたがっています。このコーナーでは有名・無名を問わず、一見の価値がある見どころ
・食べどころを紹介します。
【第11回】東堂山の昭和羅漢(小野町)
東堂山の山肌にたたずむ昭和羅漢。心を豊かにしてくれる空間です
東堂山の山麓には、もう1つの特筆すべき芸術作品群があります。それが全部で約400体にも及ぶ昭和羅漢。羅漢と聞くと堅苦しいイメージがありますが、ここの羅漢はお酒を飲んだり、鼻をほじくったり、スイカを食べたり、寝転がったりと、何とも世俗的でユーモラスです。東堂山で羅漢奉納が始まったのは昭和60年頃から。小野町では磐越東線の小野新町駅にも旅人を迎える「お迎え羅漢」を据えるなど、「昭和羅漢の町」としてPRしています。この町で昭和羅漢の奉納が盛んになったのは、石の生産とも関係があります。阿武隈山系は石材店が多く、羅漢は近くの須賀川産の安山岩、江持石などが使われています。主に石塔や墓石用ですが、小野町では黒地に金が浮き上がる貴重な浮金石も採掘されています。 |
宴会をしている羅漢様たち。卓上に刺身も見えます
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羅漢には名称の付いたものも多く、永六輔・中村八大・坂本九を模した「6・8・9羅漢」やゴルフ羅漢、グルメ羅漢、電力羅漢などもあります。現地に張り出してある「羅漢像奉納のこと」には、「羅漢は一切の煩悩を脱し、世人の供養と受けるに足る聖者を意味し、父母・親族の追福、社会の安泰・発展を祈願して奉納されるものである」と記されています。 |
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スイカを食べたり寝転がったり、実にユニークな羅漢様です |
「上を向いて歩こう」をイメージした3体による「6・8・9羅漢」 |
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笑ったり、泣いたり、怒ったり、喜怒哀楽がそのまま羅漢の表情に出ているのは、現世での私たちの業を一身に背負いながら悟りを開き、社会の発展を願うためなのです。昭和羅漢は希望すれば誰でも奉納することができます。また、1体1体を注意深く眺めるだけで、あなたの今の心情にぴったりの羅漢様が見つかるに違いありません。そして必ずや、心の中のもやもやを吹き飛ばしてくれることでしょう。
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