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このコーナーでは肩の凝らないシンプルなアウトドア料理をご紹介していきます。田舎暮らしのパーティなどに最適ですが、なかには都会でできるものもあるでしょう。準備する道具も含めてご覧いただきますので、ぜひお試しください。 |
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第7回 山里の魚を串焼きにする
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完成した串焼き。温かいうちにお召し上がりください。
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4月1日、阿武隈山系の川でもいっせいに釣りの解禁日を迎えました。期間は4〜9月ですが、釣りを楽しむには鑑札も必要。一般で年6000円(投げ網は9000円)、日釣りも1500円で可能ですが、現場で買う場合は別途に500円が必要です。いまは放流されたヤマメやウグイが多く、たまにイワナも泳いでいます。釣り竿は4500円くらいの安物で充分。餌もスーパーで300円くらいのイクラ、5月に入ったら身近にあるミミズ、ブドウ虫や川虫でかまいません。釣れるのは深みがあって魚が隠れやすいところ、石があるところなどが目安です。ぜひ挑戦してください。 |
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魚を刺す方の串。鋭く刺さるよう刀の形にします。 |
こちらは炉に刺す方の串。斜めに加工します。 |
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さて、釣った魚は唐揚げで食べる人が多いのですが、新鮮ならば塩焼きで食べたいもの。野外で串焼きも最高です。まずは串の作り方から。竹林で竹を伐ります。直径4〜5cmくらいのものがいいでしょう。長さ40cmくらいに切り取り、さらにナタで幅2cmくらいに割ります。1切の竹で6本くらいの串がとれるはずです。そのままだとケバケバが手に刺さるので、ナタでよく取り除いておきましょう。次に、ナイフを準備します。魚を刺す方は刀の形に加工し、反対側は炉に刺しやすいよう斜めに切り込みを入れます。これで串は完成。
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割り箸を口から入れ、エラの外から腹に入れているところ。 |
口から内臓を引き出すと、外見はきれいなままです。 |
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今度は魚の下ごしらえです。ここでは腹を割かないやり方をお教えしましょう。その方が見た目に美しいからです。まず割り箸2本を用意し、先端を少し削って斜めに切り込みを入れておきます。それを口から差し込み、えらの外側から内臓の方へ刺します。右・左と2本刺すことになります。腹の中に入ったら、2本をしっかり握って内臓が離れるまで手で回します。それをゆっくり引き抜くと、内臓がきれいに口から出てきます。割り箸の先端に切り込みを入れるのは、内臓が引っかかりやすくするためです。あとは口から竹の串を差し込むだけ。 |
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塩は全体に軽く振り、尾を中心に飾り塩をします。
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次に、塩を振ります。尾やひれには多めに塩をつけますが、これを飾り塩といいます。焦げ付きを防ぐ意味もあります。あとは野外炉で炭のそばに刺すだけ。途中で何回か向きを変えると、1時間ほどで美味しい塩焼きが完成します。
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炉に刺します。たまに向きを変えます。
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