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当社のテリトリーは福島県東部の田村郡を中心に、双葉・相場・安達の各郡にまたがっています。このコーナーでは有名・無名を問わず、一見の価値がある見どころ
・食べどころを紹介します。
【第34回】常葉城(田村市常葉町)
常葉城の近景。展望台にもなっています。
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田村市の中心・船引町から東へ車を進めると、常葉町の商店街近くの山の上にお城が見えてきます。大きさからレプリカだとすぐにわかりますが、初めて阿武隈山系を訪ねた人は本物と見間違うかもしれません。いかにもお城がありそうな場所に建っているからです。現地へ向かうには、商店街の中にある信号を左折し、300mくらい進んだ右にある「舘公園」という看板をめざします。そこから車で一気に山をかけ登ったところが「舘公園」。阿武隈山系の最高峰・大滝根山(1192m)、田村富士の異名をとる片曽根山(719m)、さらに名峰・移ヶ岳(967m)がくっきりと姿を現します。これだけ見晴らしが良い場所ですから、昔の武将が注目したのも当然でしょう。
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商店街付近から見た常葉城。山城の風情があります。
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その頂上付近に建つ常葉城は、かつて旭城があったところ。常盤顕則の子孫が、代々居城していました。いまとは違い、本丸以外に二の丸、三の丸、四の丸、東の出丸、北の丸という5つの砦を持った大きな城で、田村の東を守る拠点だったようです。だから周囲を見渡せる場所なのでしょう。旭城は田村家の内紛に乗じた相馬・岩城の連合軍に襲われ、火攻めにあって廃城となります。天正17年(1589)のこと。豊臣秀吉が刀狩りをした年です。いまは平和な阿武隈山系ですが、戦国の世は争いの多い地域でもありました。その後、裏門は近くの成願寺に移築されました。
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公園からの眺め。阿武隈の名峰が望めます。 |
現在は城を含む「舘公園」が住民の憩いの場になっており、常葉城が展望台として定期的に開放されています。ここからの眺めは、まさに絶景。また、公園内には芝生広場、トチノキ広場、桜の広場、モミジの広場、ツバキ園などが整備され、自然と親しむにもいい施設です。桜や梅、紫陽花などが植えられており、四季折々の花々を楽しめます。 |
公園内の滑り台。子どもも楽しめる施設です。
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子どもが楽しめるよう、滑り台やアドベンチャートリムなどの遊具も備えられています。公園内を一回りするだけでもアップダウンで軽い汗をかくので、バス停から歩く場合はかなりの運動量になるはず。公園内の散策路はよく整備されており、ピクニックに最適です。天気のいい日にぜひ、おにぎりとお茶を持って出かけてみてください。 |
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きれいに整備された公園内。ピクニックに最適です。 |
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