湖畔の広々とした施設。子どもたちも大喜びです。
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梅・桃・桜が同時に咲くことから地名が付けられた三春町。それだけ温暖な地域ですが、町の南部には人造湖「さくら湖」が広がっており、樹齢1000年の滝桜もその近くにあります。この町を訪れたらぜひ立ち寄りたいのが「三春の里」。美味しいものが食べたい、新鮮な食材を手に入れたい、静かな宿に泊まりたい、できれば大きなお風呂にも入りたい、というぜいたくな望みを叶えてくれる施設です。運営しているのは株式会社 三春の里振興公社で、三春ダムの設置に伴い周辺地域の「まちづくり会社」として平成3年に発足。施設内には水没する民家を移築した研修館もあり、地域の伝統を伝えています。
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新鮮な野菜が並ぶ「かご市」。生産者は160名以上もいるとか。
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ここでいちばん賑わっているのは、新鮮な野菜が並ぶ「かご市」。本館の1階部分にあり、加工品コーナーとともに広いスペースを確保しています。並んでいる野菜はダイコン、ハクサイ、トマト、シイタケなど150種類もあるとか。生産者がきちんと表示されているので、消費者に安心感を与えてくれます。また、「三春の里農産物品質保証制度」を設けており、農産物がどのように作られたかも表示しています。例えば、金−化学肥料・化学農薬を一切使用しないで作りました、銀−化学肥料・化学農薬の使用が全施肥回数の3割未満のものです、銅−化学肥料・化学農薬の使用が全施肥回数の5割未満のものです、といった具合。レベルの高い直売所といえるでしょう。本館2階は宿泊・休憩の部屋が7室あり、宿泊料金は大人9000円〜1万円。これとは別に8棟のコテージもあり、1泊につき1棟4500円+小学生以上1人3000円で利用できます。
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「四季菜」の脇には、そばを挽く水車もあります。 |
食事は茅葺き屋根の「四季菜」、新館2階の休憩所、「麦食房」など数カ所で楽しめます。米は三春産のコシヒカリ、野菜は地元農家を直営農場で栽培したもの、卵は直営農場で放し飼いした有精卵、そのほかにも三春産の小麦粉を三春産の豆乳で練ったウドン、三春産大豆をにがりで固めた豆腐、自家製の油揚げなどを使用。お勧めのメニューは懐石料理をアレンジした「みはる御膳」(1200円)、豆腐、油揚げ、おからコロッケなどが入った「田舎御膳」(900円)、三春そうめんとミニ丼がつく「桃セット」(980円)などです。また、施設内には油揚げやパンを直売しているコーナーもあります。新館には3時間500円で入浴できる大浴場「里の湯」があり、泡風呂やサウナ、露天風呂を備えています。半日いても飽きない魅力あふれる施設です。
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パンの値段もリーズナブル。もちろん味も二重丸です。
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