都路の中心部近くにある「ホットハウス」。屋根の看板が目印です。
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都路に田舎暮らしを始める都会人が現れたのはいまから20年ほど前からですが、当時も同じ佇まいで営業していた洋食屋さんがあります。その名も「ホットハウス」。寒い冬も暖かくという思いを込めて26年前にオープンしました。場所は国道288号線沿いの当社から東へ坂を下り、都路大橋を渡って500mほど。旧役場の都路行政局へ右折する角にあります。オレンジ色の明るい屋根と看板が目印なので、すぐにわかるでしょう。営業時間は10:30AM〜9PM(火曜定休)です。
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落ち着いた店内。カウンターの奥にシェフの渡辺さんの姿が。
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店内に入ると、大きなカウンターとテーブルが並び、ヨーロッパのレストランのような雰囲気。窓が多く、都路の野外風景を望めます。33席ありますが、お昼時はけっこう混み合っています。家族連れ、カップル、職場仲間など、さまざまお客さんが来ています。たまに福島県の佐藤知事も顔を出すそうで、まさに山里の隠れた名店といえるでしょう。
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「チーズ載せハンバーグステーキ」は、子どもに大人気です。 |
メニューはカレー、ハンバーグ、ステーキ、ピザなどがありますが、お勧めはハンバーグステーキ(1029円)。ドミグラスソースが濃厚で、まさにクセになる一品です。チーズ載せもあります(1155円)。女性に人気が高いのは、エビ/カニのグラタン(683円)。上品でチーズの良い香りが食欲をそそります。ビーフカレー(1029円)は色がやや濃く、スパイスの深い味わいが特徴です。
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グラタンはエビとカニの2種類。大人の味わいです。
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店を切り盛りしているのは、かつて県商工会青年部連合会長として地元青年部のとりまとめ役もしていた渡辺辰夫さん。カウンターに座ると気さくに話してくれるコックさんで、笑顔が素敵な方です。師匠は帝国ホテルでコックをしていた経歴を持ち、そのレシピを忠実に守っています。「田舎暮らしの本」の前編集長は舌が肥えた方でしたが、来村したとき食べていただいたら「この洋食屋さんなら東京でも充分に通用しますね」という感想が返ってきました。都路にそういう店があることを誇りに思います。この店がすごいのは、何といってもスタイルを変えないこと。店のインテリア、メニュー、価格、スタッフなど、20年前とほとんど変わりません。激動の平成にあってこのポリシーは立派です。しかも、リピーターが多く、固定客をしっかりとつかんでいます。これから田舎で飲食店をやりたいと考えている人も、立地や店づくりなどで学ぶ点が多いはずです。 |
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