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当社のテリトリーは福島県東部の田村郡を中心に、双葉・相場・安達の各郡にまたがっています。このコーナーでは有名・無名を問わず、一見の価値がある見どころ
・食べどころを紹介します。
【第26回】波立海岸と「あみ屋」(いわき市久ノ浜)
橋を渡って弁天島へ。トンネルに近いので、お見逃しなく。
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波立はいかにも勇壮な感じのする固有名詞ですが、何と読むかわかるでしょうか。正解は「はったち」です。いわき市の中心街から国道6号線を北上し、四倉から2つのトンネルを抜けると、すぐ右脇にあります。歩道橋を渡って海岸に下り、さらに赤い橋の先に弁天島が見えます。この島は2つあり、小さい方に赤い鳥居が立っています。ただし、そこまで橋は架けられていません。ちょっと天気が悪いと波が打ち付け、大自然が迫ってきます。危険もあるので、お子様連れの方は注意してください。
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微笑ましい薬師如来。古くから信仰されてきました。
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この波立海岸は昔から海の安全や大漁を祈る信仰の対象であり、いまも近くの薬師如来像で無病長寿が祈願されています。ご利益だけでなく、「古来よりここの海岸の玉砂利を持ち帰ると薬師如来のご威光にふれ眼病を患うと言い伝えられている」というお告げが記されているので要注意。また、薬師如来は受験の神様にもなっており、「祈 合格」と書いた絵馬がたくさん下げられています。一帯の植生は県指定の天然記念物で、昔からの太平洋側の自然がもっとも残されているところ。波立山に生育しているのはクロマツ、シイ、モチノキ、ヤブツバキなどを主とし、その下にヤツデ、トベラ、ヒサカキなどの常緑樹、林床にはツワブキが育っています。なかでもシイ、ヤツデ、ツワブキは日本のほぼ北限に位置し、学術的にも貴重な場所になっているそうです。
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合格祈願の絵馬。高校も大学もOKです。 |
ここまできたらぜひ立ち寄りたい店があります。久ノ浜に近い「あみ屋」です。90歳を超えた阿武隈山系のおばあちゃんが亡くなる直前、「あみ屋の天ぷらが食いてえ」と漏らしたのだとか。どんな店なのでしょう。入ると太平洋が一望でき、とてもいい雰囲気です。ここで注文したいのは、「あみ屋 天ぷら御膳」(1650円)。しばらく待って出てきたのは、高さ15cmはありそうな天ぷらの塊。2匹のエビや魚、野菜などがあって、圧倒的な迫力です。おばあちゃんが言い残したのもわかるような気がします。でも、普通の人は余ると心配するはず。しかし、店にはご丁寧にも「食べきれない人にはパックをお持ちします」という但し書きが。さらに嬉しいのは、ビニール袋に入った天かすを無料で持ち帰りでき、冷凍にすれば日持ちすると言います。天ぷらに絶対的な自信を持つ店ならではのサービスでしょう。その他のメニューには「うに飯」(1750円)、「刺身定食」(1400円)などがありますが、お勧めは「麺ないそば」(900円)。麺が見えないほど天ぷらが大きいというのが名前の由来で、大エビと野菜の天ぷらが迫力満点です。
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右が「天ぷら御膳」、左が「麺ないそば」。いずれも天ぷらの大きさが半端ではありません。
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