新鮮な野菜が並ぶ直売所。ハヤトウリやイチジクも見えます。
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平成17年12月、二本松市と安達町、岩代町、東和町が合併して、新しい二本松市になりました。福島市と郡山市に挟まれた中核都市ですが、約6万4000人の人口のうち旧3町が半分以上を占めています。人口約4万3000人の田村市同様、農村都市と呼ぶのがふさわしいかもしれません。その二本松市東和支所から国道349号線を南へ少し下ったところに、道の駅「ふくしま東和」があります。東和町活性化センターが併設されており、「道草の駅 あぶくま館」という愛称もつけられています。調理実習などの研修施設、漬け物・アイスクリームなどの加工施設がありますが、ここでは概要だけに留めておきましょう。
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ソバ・ウドンや本格中華が食べられる店内。かなり人気があります。
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メインとなる直売所はフロアーが広く、新鮮な野菜が安く手に入ります。地元特産のリンゴやイチジクなども並んでおり、阿武隈山系のお土産を探すにもいいところです。その建物の奥には、加工品を販売するコーナーが。地粉を使用した生ソバ・生ウドン、大判油揚げ、衣料品などで、ちょっとした買い物にも便利です。お勧めはアイスクリーム。抹茶アイスに似た「桑アイスクリーム」、紫色の「桑の実アイスクリーム」、新鮮な風味の「ミルクアイスクリーム」、まろやかな甘さの「カボチャアイスクリーム」、特産品を使った「つるむらさきアイスクリーム」など、種類も豊富です。しかし、この複合施設で最大の長所は直売所でも加工品でもなく、いちばん奥にある「みちくさ亭」と「大榮餃子館」という2つの食事処。道の駅はどこも食事に力を入れていますが、ここは実にユニークなメニューが並んでいます。
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天ぷらたっぷりのソバ。漬け物やお浸しが無料というのも嬉しいところ。 |
まず「みちくさ亭」ですが、ソバとウドンが中心です。かけが300円、たぬき・なめこが350円、天ぷらが500円とリーズナブルで、天ぷらはボリューム満点。ご飯がよければ天丼、牛丼、カレーライスもあります。また、無料オプションとして漬け物、お浸し、リンゴなども用意されており、得した気分にさせてくれます。
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お勧めのゆで餃子。このほかに揚げ餃子や焼き餃子もあります。
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さらに目を引くのが、「大榮餃子館」の看板。赤や金の飾りつけが豪華で、奥から中国語も聞こえてきます。そう、ここは本場の味が堪能できる本格中華の店なのです。お勧めはゆで餃子。ニラ、エビ、セロリ、ニンニクなどがあり、肉厚の皮が特徴です(価格は1人前12個/380円〜450円)。これをそのまま口に運ぶと、じゅわっと肉汁が広がります。さらに辛口、甘口の2種類のタレもあるので、いくつ食べても飽きません。餃子以外にも上海豚シャブ、回鍋肉、八宝菜などの単品メニューがあり、定食セットと組み合わせても1000円でお釣りがきます。阿武隈山系と本格中華というの取り合わせが珍しく、都会の人にもきっと満足してもらえるはず。二本松の近くまで来たら、ぜひ訪ねてみてください。
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