吉田が一押しの中華そば。魚系のダシが効いています

福島県のラーメンといえば、全国的には喜多方ラーメンが有名ですが、中通りや浜通りの店はあまり知られていません。しかし、この地域には美味しいラーメン屋があちこちに点在しているのです。なぜか８月３日に閉鎖してしまいましたが、「ふくしまラーメンミシュラン」という素晴らしいＨＰがあり、多くのラーメン通がコメントを寄せていました。そこには３００店以上ものラーメン屋がエントリーされていました。福島県のラーメンを食べ歩く人がいかに多いかという証でしょう。

　同ＨＰの２００２年「福島のラーメン人気投票」では、春木屋郡山分店（郡山市）、トクちゃんラーメン（郡山市）、はせ川（喜多方市）、支那そば二階堂（福島市）、大門（いわき市）と都市部の店が上位を独占。私たち山間部に住む者にとっては足を伸ばしにくいのですが、阿武隈山系や浜通りにも美味しいラーメン屋はたくさんあります。ある日、社内でどこのラーメンがいちばん美味いかという話題になり、盛りがすごい仙台屋食堂（小野町）、駅に近い意外な穴場のエビス食堂（船引町）、５月にオープンした白河ラーメン系の村田や（三春町）などが候補に挙がりました。みごと第一位は代表の吉田吉一が強力に推した山川食堂。前出の人気投票では９３位でしたが、「みんな味がわかってねえ。ここの中華そばがいちばんだあ」と譲りません。会社から店まで１時間ほど離れているのに、わざわざ車を飛ばして食べに行くほどです。ラーメンも結局は個人の好みですが、山川食堂の中華そばは鶏ガラベースに魚系のダシが効いており、麺は中太の縮れ麺、上に肉厚のチャーシュー、メンマ、ナルト、カマボコ、ホウレンソウ、海苔が載っています。これでたったの５００円。魚系のスープが苦手に人にはお勧めできませんが、庶民的な店内の混みようが人気を物語っています。また、味噌ラーメンの方が美味いというファンもいます。独善的な選考に過ぎませんが、浜通りに行ったときはぜひ味わってみてください。　
　

地味な店だが、昼を中心に大勢のラーメンファンが訪れる