当社のテリトリーは福島県東部の田村郡を中心に、双葉・相場・安達の各郡にまたがっています。このコーナーでは有名・無名を問わず、一見の価値がある見どころ
・食べどころを紹介します。
【第2回】 杉沢の大杉(岩代町)
大杉の全容。平地の中に直立しています
杉の巨木といえば「縄文杉」などの屋久杉が有名ですが、岩代の「杉沢の大杉」はああいう山奥に中にある杉ではありません。磐越東線の船引駅から国道349号線を20分ほど北へ進むと案内看板があり、ちょっと右へ折れるだけで草地の中に忽然と姿を現します。周囲に木がない完全な独立木で、天へ向かってスラリと伸びるその端正な美しさは日本一と言っても過言ではないでしょう。
樹齢は600年としばらく言われていましたが、その後の専門家の鑑定で1000年以上と判明。高さ50m、幹周12・6m、根回り23mの威容は圧巻で、梢を眺めているうちに首が痛くなるほどです。
堂々とした幹周り。近くで見ると圧巻です
命名の由来は1643年(寛永20年)、二本松藩主の丹羽光重がこの杉をえらく気に入り、村名を杉沢と改めたことに由来します。昭和18年に国の天然記念物に指定されたほか、'85ふくしま緑の百選にも選ばれています。
岩代町ではこの貴重な巨木をいい環境で保護するため木道や解説板を設置、観光客が立ち寄れるビジターセンターも設けています。また、昨年の4月21日には第3回大杉まつりを開催するなど、都市と農村の交流にも役立てています。生命の息吹を感じられる素晴らしい巨木です。
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