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阿武隈山系の人たちがよく口にする素材とメニュー、その調理法を紹介するコーナーです。郷土色豊かな料理とともに、都会の人が調理しやすいメニューも取り上げていきます。 |
【第26回】インゲンのエゴマ和え |
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【今回の料理】インゲンのエゴマ和え・・・・ほんのりとした甘さが特徴です。
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エゴマのことを福島県ではジュウネンといいます。シソ科の1年草で、ゴマとは別の植物です。白粒と黒粒の2種類があり、黒粒は搾ると油になります。阿武隈山系でも一部の移住者が栽培を手がけていますが、搾油に専用の施設が必要となるため、気軽に自給できるわけでもありません。一方、白粒は農家に馴染みの深い食材で、すりつぶして和え物にしたり、味噌を合わせたジュウネン味噌をご飯に載せたり、餅に絡めたりして食べます。その収穫期は9月〜10月。いま楽しめる食材です。白粒は一部のスーパー、直売所などでも手に入ります。ジュウネン和えはウドなどの山菜でも美味しくいただけますが、今回はインゲンを使ってみましょう。福島の田舎ではよく使われる素材です。「インゲンのゴマ和え」もスタンダードなメニューなので、作り方は難しくないはずです。
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【今回の素材】エゴマ・・・・寒冷地で昔から栽培されてきました。 |
■インゲンのエゴマ和え(2人前)
インゲン100g、ジュウネン1/2カップ、味噌大さじ2、砂糖大さじ3、酒少々
■作り方
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インゲンは軸側を少し切り取り、長さ3〜5cmに切る。 |
A |
塩を入れた熱湯に@を入れ、煮立ったら1〜2分くらい茹ででザルに上げる。 |
B |
炒ったエゴマをすり鉢ですり、味噌、砂糖、酒を加えて味を調える。 |
C |
両者を和えて、器に盛る。 |
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和え物に使う白粒。炒ってからすり鉢ですります。
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