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阿武隈山系の人たちがよく口にする素材とメニュー、その調理法を紹介するコーナーです。郷土色豊かな料理とともに、都会の人が調理しやすいメニューも取り上げていきます。
【第14回】ダイコンと鶏肉の煮込み |
【今回の料理】ダイコンと鶏肉の煮込み・・・とろけるような食感と深い味わいが魅力です
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冬のビタミン不足を補う野菜は、何といってもダイコンです。この地方では凍みダイコンやたくあんなども作りますが、室に入れたり、畑に埋めておけば生のダイコンも保存可能。おろして焼きサンマに添えたり、同じく保存食のキノコにからめていただきます。ただ、1年でいちばん寒い季節だけに、やはり温かい煮物がほしいもの。寒暖差が大きい阿武隈山系では甘くて軟らかなダイコンが収穫でき、それを煮物やけんちんやおでんに使います。とくに今回紹介する「ダイコンと鶏肉の煮込み」は簡単にできる料理で、鶏肉さえ冷凍庫にあれば、いつでも手軽に作れます。もも肉でもかまいませんが、手羽先のほうがゼラチン質が加わって美味です。鶏肉の代わりにイカを使う料理もありますが、硬くなりやすいので煮込みすぎない要注意する必要があります。また、ダイコンと一緒に里芋などを加えてもいいでしょう。舌先でダイコンがとろける1品。ぜひお試しください。
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【今回の素材】ダイコン・・・畑に埋め、トタンを被せて木などで重石をしておけば、冬でも保存できます
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■ダイコンと鶏肉の煮物(4人分)材料
・ダイコン2分の1本
・鶏の手羽先5本
・調味料
(酒・みりん各大さじ1、砂糖大さじ2、醤油大さじ4)
*分量はお好みで加減して |
■作り方
@ダイコンは皮をむき、厚さ1cmで半月切りにする。
A米のとぎ汁に@を入れ、軟らかくなるまで下茹でする(お湯に生米を入れて煮る方法でも可)。
B鍋にサラダ油を入れ、手羽先を焼き色が付くまで炒める。
CBにAのダイコンを加え、かぶるくらいの水を注ぐ。煮立ったら灰汁を取り、調味料を加える。そのまま30分ほど煮込めばできあがり。 |
これは里芋を加えたパターン。栗を少し入れても面白いかも。
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