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阿武隈山系の人たちがよく口にする素材とメニュー、その調理法を紹介するコーナーです。郷土色豊かな料理とともに、都会の人が調理しやすいメニューも取り上げていきます。
【第12回】ブルーベリーとラズベリーのジャム |
【今回の料理】ブルーベリー(右)とラズベリー(左)のジャム・・・酸味が爽やかな1品です
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阿武隈山系ではどんな果樹が栽培できますか、という質問をよくいただきます。福島の桃は全国的に有名ですが、主生産地である福島市近郊とは少し距離があります。それでも桃やリンゴの栽培は可能で、イチジクと甘柿は微妙、山桃とミカンは難しいといったところでしょうか。もちろん、農家として出荷する場合と家庭で楽しむ場合でも事情は違ってくるのですが、後者であれば栽培できる果樹は少なくありません。とくに、これからご紹介するブルーベリーとラズベリーは栽培に場所をとらず、簡単にできることから阿武隈山系の移住者にも人気。なかには本格栽培を始めた就農者もいるほどです。収穫はその気になれば翌年から収穫可能で、病害虫の心配が少ないというメリットもあります。そのまま食べても美味しいのですが、今回は手軽に作れるジャムを紹介します。ブルーベリーは20世紀生まれの果実で、ジャムが国内の店頭に並んだのが1970年代といいますから、歴史的にも新しい味覚と言えるでしょう。ジャムはブルーベリーが爽やかな果樹の香り、ラズベリーは独特のツブツブ感が特徴。田舎暮らしにはぴったりの1品です。ぜひお試しください。
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【今回の素材】(1)ブルーベリー・・・その名は文字どおりブルーの実をつけることから。
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■ブルーベリーとラズベリーのジャムの
材料
・ブルーベリー500g
・ラズベリー500g
・グラニュー糖500g(分量はお好みで)
・レモン1個(固さの調整に使います)
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■作り方(ここでは2種類のジャムを同時に作る前提でレシピを記します)
@ブルーベリー、ラズベリーをそれぞれ水でさっと洗い、水を切る。
A@を果実別に2つの鍋に入れ、弱火にかける。
B沸騰してきたらブルーベリーは200g、ラズベリーは300gのグラニュー糖を加え、さらにレモン汁を半個分ずつ加えて、焦がさないように注意しながら中火で15〜20分くらい煮詰める。なお、煮詰めるときはレモンの皮やブランディを入れたり、殺菌作用を高めるためにミントの茎を入れてもいい。
C途中でアクが出てきたらていねいに取り、固まりが弱い状態で火を止める。
D殺菌消毒したビン2本にブルーベリー、ラズベリーの熱いジャムをそれぞれ入れ、冷めたらフタで密封して冷蔵庫で保存する。
※もっと簡単に作りたい人は、果実と砂糖をボールに入れてラップし、電子レンジで5〜7分くらい加熱、さらにレモン汁を加えて1分チンする方法もあり。 |
【今回の素材】(2)ラズベリー・・・木イチゴの代表的な品種で甘酸っぱい果実です
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