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阿武隈山系の人たちがよく口にする素材とメニュー、その調理法を紹介するコーナーです。郷土色豊かな料理とともに、都会の人が調理しやすいメニューも取り上げていきます。
【第8回】フキ味噌 |
【今回の料理】フキ味噌・・・独特の苦味があります
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阿武隈山系もようやく春らしくなってきました。野山に出かけると、日当たりの良い土手などでフキノトウが見つかります。黄緑色が鮮やかで、まさに春を告げる山菜の代表格でしょう。自然のなかにあるので、調理するには土やゴミを取り除くことが必要。黒く変色するのは苦味成分が酸化したもので、その部分さえ取り去れば何の問題もありません。フキノトウは天ぷらにすると美味ですが、フキ味噌という食べ方もあります。甘い味噌のなかにホロリとした苦味が隠され、炊き立てのご飯にのせて食べたり、冷や奴やふろふき大根に付けてお酒の肴にすると最高。苦いものが嫌いな子どもでも喜んで食べるから不思議です。すぐ食べる調理法と保存食として活用する方法があるので、その2種類をご紹介しましょう。 |
■フキ味噌の材料
フキノトウ30g、味噌100g、砂糖80g、酒大さじ1、油・みりん・ゴマ油少々
■作り方
<すぐ食べる場合・・・1週間以内で>
@ゴミや黒い部分を取り除いたフキノトウを5分くらいお湯で茹でる。さらに水に5分くらいさらして灰汁を抜く
A@を手で絞り、包丁でみじん切りにする。
B油でよく炒め、砂糖とみりんと味噌で味を調える。好みによって砂糖だけ、みりんだけでもかまわない。
C火を止める直前にゴマ油をさっと振りかけ、かき混ぜる |
【今回の食材】フキノトウ・・・田んぼの土手などに可愛らしく姿を現します
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<保存食にする場合・・・未開封なら1年以上、開封後はお早めに>
@ゴミや黒い部分を取り除いたフキノトウを5分くらいお湯で茹でる。さらに水に5分くらいさらして灰汁を抜く
A@を手で絞り、包丁でみじん切りにする。
B鍋に砂糖と味噌と酒を混ぜた練り味噌を作り、そこにAを加えて、煮ながら仕上げる。
CBを熱いうちに煮沸消毒した瓶に詰め、空気が入らないように堅く蓋を閉じる。未開封なら常温、開封後は冷蔵庫で保存すると良い。
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春の定番メニュー・フキノトウの天ぷらも美味です!
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