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阿武隈山系の人たちがよく口にする素材とメニュー、その調理法を紹介するコーナーです。郷土色豊かな料理とともに、都会の人が調理しやすいメニューも取り上げていきます。
【第6回】簡単な漬け物−大根の6kg漬けと白菜漬け |
【今回の料理】右が6kg大根、左が白菜漬け。簡単にできます
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漬け物が美味しい季節になってきました。主な野菜は晩秋に収穫した地大根(地元の大根)と白菜。今の時季は干した大根を漬け込むたくあん漬けが最盛期ですが、しっかり干すうえに40日以上漬け込む必要があり、作るには手間がかかります。そこで、今回は簡単にできる漬け物を2種類ご紹介しましょう。今から作っても年内には食べられますので、ぜひお試しください。 |
【今回の素材】地大根・・・切り落とした葉の部分も大事に使います
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■6kg大根の材料(この漬け物は分量をきちんと守るのがポイント)
大根6kg(皮をむいた重さ)、砂糖500g〜800g、塩・酒・酢を各コップ1杯
■作り方
@大根は両端を切り落とし、皮をむく。
A細い大根なら縦半分・横半分の4等分、太い大根なら下を縦2等分、上を縦3等分に切り分ける。
B大きな樽を用意して、そこにAを均等に重ねる。
C砂糖を振りかけ、塩・酒・酢を注ぎ入れる。内蓋をして、大根の倍以上の重さの重石を載せる。
D1〜2日で水が上がってくるので、重石の重量を減らす。
E3日間から食べられるようになる。 |
【副産物−大根の葉っぱ】
スーパーでは葉を切り落とした大根しか手に入りませんが、自分の畑なら葉も残ります。ここも栄養たっぷりなので、捨てるべきではありません。料理に使うには、切り落とした葉の部分を1〜2分くらい湯がきます。そうしないと苦味が残るからです。湯がいた葉は水にさらしてから、幅1cmくらいに刻みます。それを味噌汁の具にしたり、ジャコと一緒にゴマ油で炒めたり、納豆に混ぜたりしていただきます。 |
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■白菜漬けの材料
白菜4株、塩300g、赤トウガラシ5本、ダシ昆布1本
■作り方
@白菜は天日で3日以上干す。
A干した白菜は桶でよく水洗いし、縦4分の1に切り分ける。
B桶の底に塩をふってから、切り口を下にして白菜を1株分だけ詰め込む。そこに塩、1cm幅に切った昆布、赤トウガラシを散らす。
CBをサンドイッチ状に3〜4段繰り返す。
D内蓋をして白菜の2倍以上の重石を載せ、水が上がってきたら重石を半量にする。
E1週間過ぎくらいから食べられる。 |
冬の味覚・白菜漬け。浅漬けも美味です
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