阿武隈山系ではフキ、ワラビ、コゴミ、タラノメ、セリ、シドケなど、いろんな山菜が採れます。会津と違って入会権が設定されているところが少ないので、立入禁止の看板がなければ基本的に誰が採ってもかまいません。ただ、地元の人は翌年も穫れるように全部を摘み取らず、わざと一部を残しています。そういう配慮を都会の人にも求めたいと思います。
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今回の素材は山ウドです。山に自生する山菜の1つですが、畑に移植して栽培することも可能。そのため比較的長期間手に入る食材で、6月末くらいまで食べられます。山ウドの葉っぱのほうは天ぷら、根のほうは薄切りして酢味噌和えで食べるのが最適なので、今回は残りの中間部分を使います。ご飯のおかずや酒の肴になり、ウドの風味が口一杯に広がります。冷たくなっても美味しく、食欲が増すこと請け合いです。 |
【今回の素材】山ウド・・・独特の香りを持つ多年生植物。その中間部分を使います |
■材料
山ウド(中間部分)10本くらい/砂糖大さじ2杯くらい/味噌大さじ2〜3杯くらい/サラダ油・ゴマ油・酒・七味は適量
※分量は好みによって調節してください。
■料理法
@山ウドを約1cm幅に輪切りにする。太いウドは堅いので表面の皮をむいた方がいい。
Aフライパンに油を入れて@を強火で炒める。ゴマ油を少し加えると味が引き立つ。
B砂糖を振って、よくかき混ぜる。そこに酒を少量(大さじ2杯くらい)加える。
C七味を振りかける。やや多めのほうがいい。
D弱火にして、味噌を大さじ2杯くらい加える。味が薄いときはさらに味噌を足す。そのままコトコト10〜15分くらい好みの堅さになるまで煮る。
※味噌の代わりに醤油を使う方法もあります。
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【今回の料理】ウドの油炒め・・・軟らかく山菜の風味たっぷりです |
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