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これは全国の山村で使っていると思いますが、湿田のことです。谷地が訛ったものでしょう。湿っていて条件の悪い田んぼを指します。 |
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難しい方言ですが、地元の人なら誰でも分かります。山崩れの跡を指し、動詞で「じゃくる」とも言います。都路には大きな山崩れの跡地で「おおじゃく」という地名もあります。 |
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これも東日本に多い方言でしょう。語源は馬喰ろうで、馬の売買をする者という言葉が転じ、交換するという意味になりました。もともとの語源は馬や牛を鑑定し、その病気を治す伯楽(はくらく)からきているようです。 |
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漢字では「外聞」で、「がいぶん」が「げえぶん」に訛ったものでしょう。つまり、世間体を指します。普通は「げえぶんわるい」=世間体が悪いという表現になります。 |
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以上を踏まえて、会話してみましょう。
「こらほど寒いと今年の米も期待できねえなあ。ましてわげのやじっぽでは」
「留吉さんげにやじっぽなんかあったか」
「この道まっすぐ行ったじゃくの先にあっぺ」
「ああ、なら徳次郎君げに近いから、減反の田んぼとばくってもらえばいいべ」
「いやあ、やじっぽとばくったでは、げいぶんわるいべえ(笑)」 |
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