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都路村は中通りの東端に位置しますが、古くから浜通りとの交流があり、言葉にもその影響が出ています。このコーナーでは、福島県の中・浜通りでよく使われる方言や慣用句を紹介していきます。
【第7回】
「いんねえ」「ようだ」「ほだから」
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会話で聞けば都会の人でも想像がつくと思いますが、「いらない」という意味。「いらねえ」が訛ったものでしょう。子どももよく口にしますが、親しい間柄で使う言葉なので、使い方には注意しましょう。 |
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これはわかりにくいかもしれません。「いんねえ」の反対、つまり必要だという意味です。漢字の「要」からきているものと思いますが、地元の日常会話ではよく出てくる言葉です。 |
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「だから」という意味ですが、なぜ頭に「ほ」がつくのかよくわかりません。「そうだから」が訛ったのかもしれません。状況を説明するときに出てくる言葉ですが、「ほだからよ」と区切って使うこともあります。 |
以上を踏まえて、会話してみましょう。
「あら和夫さん、淡竹のタケノコいっぱい穫れたけど、くれっかい?」
「いんねえー。わげの山にあっから。孟宗もあんだよ」
「それようだ。軽トラ1杯もらっていいかい」
「かーまね。でも、どこさ運ぶの」
「うちの炭窯。竹炭は淡竹じゃ厚みねえべ。ほだからよ、孟宗さがしてたんだあ」
おめえにもタケノコくれっかい? 「いんねえ!」
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