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都路林産開発
〒963−4701
福島県田村市都路町古道字芹が沢63−7
TEL0247−75−3333 
FAX0247−75−2808



 

 


都路村は中通りの東端に位置しますが、古くから浜通りとの交流があり、言葉にもその影響が出ています。このコーナーでは、福島県の中・浜通りでよく使われる方言や慣用句を紹介していきます。

【第4回】

ごせあげる」「 がおる」「らいさま」

 福島のお国言葉は津軽弁のように難解なものではありませんが、それでも都会の人に首をひねられるものがたくさんあります。「ごせあげる」もその1つで、移住者でも意味を理解していない人がいるほど。これは「腹が立つ」という表現で、もともとは「ごせやく」からきています。語源はよくわかりませんが、五臓六腑が焼けるほど腹が立つというような表現でしょうか。地元ではよく使う言葉です。
 

 「がおる」も都会の人にはわからない言葉の1つでしょう。これは「病気で倒れる」という意味です。おそらく「臥おる=横になっている」という表現に近いものと思われますが、地元では「がおっちまった=倒れてしまった」「がおってらんねえ=病気になんかなっていられない」といったフレーズをよく耳にします。
 

 最後の「らいさま」は都会の人にも想像がつくでしょう。そう、雷のことです。ほかにも「ごろごろさま」という言い方があり、わかりやすい表現です。ちなみに、稲妻のことは「いなぴかり」と言います。また、雨のことを「お湿り」とも表現します。今年は猛暑が続いたので、「らいさま」や「いなぴかり」が身近なものになりました。
 

 以上を踏まえて、会話してみましょう。

「あー、ごせあげたー!」
「どうしたんだあ、和夫」
「親方がよお、この炎天下に草刈りしろだと。がおっちまうどお」
「んだなあ。こらほどお天道様さ強ぐてはなあ。でも、ニュースで晩方にらいさまくるっていっでたから、お湿りあるべえ。でけえ雲出てっから間違いねえ」
 


でけえ雲だあ。晩方にお湿りくっどお!


 

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