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都路林産開発
〒963−4701
福島県田村市都路町古道字芹が沢63−7
TEL0247−75−3333 
FAX0247−75−2808



 

 


都路村は中通りの東端に位置しますが、古くから浜通りとの交流があり、言葉にもその影響が出ています。このコーナーでは、福島県の中・浜通りでよく使われる方言や慣用句を紹介していきます。

【第1回】

「んだばい」「わげ」「あがらんしょ」

相手に同意を求めるとき、標準語では「そうでしょ」と言います。例えば、「あなたの言うとおりにやったらうまくいきました」という言葉に対して使います。これを北海道では「そうだべ」、北関東では「そうだっぺ」、関西では「そうやろ」というようですが、ここでは「んだばい」と表現します。「ば」を「ぱ」に近い発音をすると、地元の人らしくなります。

短いことで有名な秋田弁は、「私は銭湯へ行くところです」が「わゆさ」で完結してしまうのだとか。同じ東北の福島でも、「わ」には私という意味が込められています。また、家のことは「げ」と表現します。同じ名字が多い農村では、下の名前を使うのが普通で、清太郎さんの家は「せいたろうさんげ」という風に使います。以上の2つを合わせて、私の家は「わげ」となるわけです。私をもう少し砕いて「おら」と言うので、「おらげさ」という表現も使われます。

農村では回覧板を回したり、いろんな相談をするので、お互いの家を訪ねる機会が多くなります。簡単な要件なら玄関で対応してもかまいませんが、せっかくきたんだからあがっていきなさい、休んでいきなさいと家の中に招くのが親切というもの。そのときに使うのが「あがらんしょ」または「あがんせえ」「休んできんせい」などです。


 以上を踏まえて、会話してみましょう。

「今夜はわげでいっぱいやっぺ。うんめえ魚いっぱいあっから」(今日はわが家で飲もう。美味しい魚がいっぱいあるから)
「おっかあ。けえってきたぞ」(お母さん=奥さん。帰ってきたよ)
「あら義太郎さんでねえの、あがらんしょ」(あら義太郎さんでないの、おあがりなさい)
「すんげえご馳走だなあ」(すごいご馳走ですね)
「んだばい。いっぱい食べんせえ」(そうでしょう。いっぱい食べてください) 


「美味えご馳走あっから、あがんせえ」



 

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